グリーン・プロポーション®の現場

Vol.2 バイオマス燃料・黒液の活用

これがバイオマス燃料になる黒液第一回でご紹介した、私たちが利用しているバイオマス燃料の一つに、製紙工場ならではの燃料である「黒液」があります。紙の製造の一番最初の段階に、繊維を取り出すために、木材チップを「白液」という薬品とともに釜で煮る工程があります。この際、木の繊維同士をつなぐ「リグニン」という成分が白液に溶けていたものが蒸解廃液となります。この蒸解廃液を濃縮させたものが「黒液」です。黒液は専用のボイラーで燃料として燃やされ、エネルギーを生み出しています。「黒液」は燃やしても大気中にCO2を増やさない、環境にやさしいバイオマス燃料の一種です(第一回参照)。燃やされ、エネルギーを生み出した黒液は、その後さらに「緑液」に変換され、これは最初に繊維を取り出すために木材チップと一緒に煮る「白液」の原料として再利用されます。こうして「黒液」はバイオマス燃料であると同時に、循環型の薬液としても環境負荷の軽減に貢献しているのです。

「黒液」は燃やしてエネルギー転換