グリーン・プロポーション®の現場

Vol.4 廃棄物の抑制 〜その1〜

毎日生産活動を営んでいる工場。その製造工程において廃棄物の発生はどうしても避けられないことです。日本製紙グループでは、廃棄物の発生の抑制に努め、それでも発生してしまった廃棄物については有効利用を進めることで、埋め立て処分される廃棄物最終処分量を減らすように取り組んでいます。グループの環境行動計画では、廃棄物最終処分量を1990年度の4%以下に抑えることを定めています。日本製紙の工場における取り組みについて、一部を紹介します。

日本製紙グループの廃棄物の発生・最終処分量の状況(グラフ12)|廃棄物発生量は年々増加傾向にあるが、反比例して廃棄物最終処分量は減少傾向にある。廃棄物抑制運動の成果がこのグラフによってわかる。


■「黒液」の再利用

化学パルプ製造工程では、木材チップの繊維部分はパルプになり、残りの部分は「黒液」として回収され、ボイラーで燃焼されて工場の動力となる電気エネルギーが生み出されています(詳しくは「Vol.2 バイオマス燃料、黒液の有効利用」をご覧ください)。この場合廃棄物は発生せず、黒液をボイラーで燃焼するときも灰などは発生しません。古紙からパルプをつくる場合、パルプにならなかった部分は廃棄物になりま す。

■「ペーパースラッジ」を燃やして発電に利用

マシンなどから出てきた排水は、最終的に巨大な貯水池のような「クラリファイヤー」に集められます。この設備では排水に含まれる汚泥を薬品で沈殿させ、きれいになった水は工場排水として場外に排出されます。沈殿汚泥は「ペーパースラッジ」と呼ばれ、脱水後、焼却設備で燃やして発電に利用しています。

■焼却灰の有効利用

ペーパースラッジを燃やして発生した灰は、製鋼保温材や融雪剤、法面などの材料として工場外で有効利用されています。また、燃料である石炭を燃やした後に発生する灰も、セメントの原料として使われています。