新しい環境対応T6について

その2 「T-6」開発経緯

日本製紙株式会社 用紙営業本部 印刷・卸商営業部長代理 金子知生

開発担当者、金子知生にインタビューしました。

★100%再生紙の生産をやめたのはなぜだったのですか?
―――製造の現場に出て初めて、いかに今、古紙の品質が落ちているかということがわかりました。再生紙をつくるとき、原料となる古紙に含まれるインクなどの不純物が多ければ多いほど、それを白くするためにはたくさんのエネルギーやコストがかかります。ちょうど3年ほど前から中国での古紙需要が急激に伸び、不純物の少ない質のいい古紙は次々と中国に輸出されてしまっています。さらにここ10年くらいの間で再生紙が普及したことで、繰り返しリサイクルされた古紙の繊維が弱化しているという傾向もあります。このような悪条件の古紙で、これまでと変わらぬ品質の100%再生紙をつくることはかなり難しい状況になってきたのです。市場では100%再生紙の需要は高まるばかりで、営業部からは相変わらず発注がきます。環境にやさしいからという理由なのに、蓋をあけてみるとかなり無理があって、昔と違い環境にやさしくなくなってきたのです。

回収古紙の中からCDやビニールなど繊維にならないごみを取り除く 金子さんが製品課長をしていた石巻工場。新しいT-6シリーズもここで製造されている