その4 「リサイクルマットT-6」の製造現場
100%“リサイクル”であり、“マット”な面触りの紙「リサイクルマット100」。この紙の古紙配合率バランスを、環境と用途に配慮して見直し、さらに原料をマイナス6%軽量化させた紙が「リサイクルマットT-6」。
木材をチップ状にしたものを薬液の中で高熱で煮込み繊維を取り出した後塵などを取り除いて漂白する。材料は木だが、持続可能な経営方法で植林されているものをつかっているので、化学パルプを使うことで森を減らすということはまったくない。化学パルプを使うことで、植林がさかんになり、森は増えることになる。さらに化学パルプの製造過程でチップを高熱で煮込む際に排出される、黒液、という廃液はバイオマス燃料として活用されている。製紙工場では、この黒液を燃やして、蒸気・電力をつくり、工場内で利用している。バイオマス燃料なので、燃やしてもCO2排出量の収支はゼロ。強力なCO2排出削減対策だ。
古紙パルプの配合率が100%から20%程度に減り、今回見直しがされたこの配合率は、製品の用途と製造過程で環境に与える負荷が考慮されて生み出された数値である。実際のつくり方は、回収した古紙から大きな異物を取り除き、繊維を取り出す。次に繊維に残ったインクを除去(脱墨という)した後、塵などの異物をとって最後に漂白する。白色度を上げようとするほど、脱墨や漂白の作業にはより多くの薬品やエネルギーを要することはいうまでもない。現状の原料古紙の品質を踏まえ20%という配合率は考え抜かれたベストバランスなのだ。
まだ液状のパルプをワイヤー(網)の上に広げ、水分をおとす。さらに、それをローラーで加圧して水分を取り除き乾かす。次に紙のお化粧≠フ工程がある。表面に塗料を塗って滑らかにしたり、加圧して光沢をつけるなど、その紙製品の特性によってさまざまなお化粧≠ェ施される。「T‐6」シリーズは、このお化粧″H程で圧加減などを上手く調整しているから、嵩が従来と同じなのだ。6%軽量化ということはすなわち、6%省資源ということになる。
各工程で使用されるエネルギーや薬品の量、使用水量、排水量、廃棄物量などがじつに細かく数値化されて管理され、化学パルプと古紙パルプを8:2で配合させた紙が完成するのである。
